2021-01-01から1年間の記事一覧

後藤まりこさんの音楽がすてき

からだが動かなくなるとき、気持ちがどうにもいうことを聞いてくれないときのいくつかある対処方法のうちのひとつが、むかしから音楽を聴くことだった。なかでも、とりわけ琴線に触れるミュージシャンの方たちがいて、後藤まりこさんはそのひとり。そんな後…

8/10/2021_雑記

その考えが浅いか深いかにかかわらず、いろいろ考えてしまって結局なにもしない(できない)ということに対してどうすればよいかという選択肢の数はきっとそう多くはないんだろうけれども、じゃあ、その選択肢のなかから自分ができるものを選べばそれで済む…

6/9/2021_自殺をしなかった理由のようなもの #8(終了)

譜面台にギターのシールドを引っかけ、譜面台を背にして座る。そのときの自分がなにを考えていたか、よく覚えていない。ただただすべてを終わらせたかったのだと思う。記憶が薄れたいま、現実に忠実に書こうとすればするほど、月並みな言葉しか出てこない気…

6/8/2021_自殺をしなかった理由のようなもの #7

前回は、『クイズマジックアカデミー2』をしたいがために外出の機会が増え、プレイ料金とゲーム代を稼ぐために書店でバイトを始めたところまでを書いた。バイトは表面上はうまくいっているように思えた。基本的に誰とも口をきかない生活を送っていたため、最…

6/7/2021_自殺をしなかった理由のようなもの #6

今回で6回目となるこのシリーズは、毎回、「前回なにをどこまで書いたっけ?」ということを確認するところから始まる。こういう確認を毎回しているということ自体が、このシリーズを始めたときのわたしのモチベーションからわたし自身がどんどん遠ざかってい…

6/4/2021_自殺をしなかった理由のようなもの #5

前回は、強迫性障害(Obsessive Compulsive Disorder、以下、OCD)の話を出したところで終えた。繰り返しになるけれど、OCDについて、始めから書いてみようと思う。はじめに異変を感じたのは、高校2年の4~6月ごろ、実家のトイレの電気のスイッチを汚く感じ…

6/2/2021_自殺をしなかった理由のようなもの #4

前回は、「また、高校に入って友人から「PCの恋愛ノベルゲーム」の道を教えられたことは、わたしの非社会性を後押しした。次回はそのあたりの話を書いてみようと思う。ということで、きょうはここまで」といった文章で終わっていた。けれど、眠りにつく前の…

6/1/2021_自殺をしなかった理由のようなもの #3

ひとつ前の自分の記事をざっと見返してみた。どうやら、首を吊った話の前にはリストカットの話を、その前には強迫性障害の話を、その前には高校受験に失敗した話をする必要がある、といった遡行を繰り返しただけで終わっているようだった。また、文体も気に…

5/28/2021_自殺をしなかった理由のようなもの #2

首を吊る話の前に、時系列的に若いほうの話、リストカットの話を書いておこうと思う。妻と一緒になってから一度も腕もふくらはぎも切らなくなったけれど、切っていたときの気持ちは、吊ったときの気持ちよりかはまだ記憶として定着している。それも当然の話…

5/25/2021_自殺をしなかった理由のようなもの #1

10代の終わりごろに、首を吊ったことがある。リストカットやレッグカットは、17歳から21歳ぐらいまで続いたような気がする。首を吊ったのが17歳のときだったか、19歳のときだったか、よく覚えていない。そのときの自分がどんなふうにして首にケーブルをかけ…

5/15/2021_『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』を観て

もともと人の多いところが苦手なこともあって、わたしが映画を観にいくのはたいていその作品の上映終了時期だったりする。その傾向は、わたしの10代におけるアイデンティティの形成に大きな影響を及ぼした『新世紀エヴァンゲリオン』の完結編を前にしても変…