メインブログの場所について

これまで、はてなとnoteでマルチポストをしていました。自分の感覚としては、はてながメイン、noteはその転載という位置づけだったのですが、このたびnoteのみで更新していくことを基本方針とすることに決めました。さっそく先ほど「後藤まりこアコースティ…

『幽霊報道2』(2022)

わたしはいったいなにを観せられているのか。この言葉がどのような機能をもつかはその言葉が発せられた状況次第だけれど、まずは2つのパターンに大別できると思う。誰かになにかを強制的に観せられたときと、自分からなにかを能動的に観たときだ。言葉を字義…

※自殺に関する記述があります。なんだか、すべてが無意味であるように思えて生きる気力をそがれるということは少なくない人が経験することだと思う。全人類が一度は経験したことがあるのではないかと思えるほどだけれど、実際にそこで自殺を選ぶ人とそうでな…

記事の有料化について

一つ前の投稿、やばいですね。痛すぎますね。でも投稿せざるを得なかった……。ならもう振り返るのはやめて未来の話をしましょうということで、きょうはお知らせがあります。これまで無料公開してきた記事ですが、いろいろ思うところがあり、今後は過去の投稿…

日記:12/27/2023

きょうは大きな失敗をしてしまった。そのことについて書こうと思った。けれど、少し書き始めてみると、その文章が、どのような構成にしたとしても自己弁護的に見えてしまうであろうという推測に行き着き、手が止まった。だから全然別のことを書こうとしたの…

後藤まりこアコースティックviolence POP『未来』を聴いて

●公式通販で購入して届いたもの『未来』、特典CD-R、後藤まりこ友の会『未来版』、『未来』リリースツアー《タペタム》のフライヤー、ステッカーなど 何かを書こうとしたのだけれど、何も書けずに20分くらい経っていた。『未来』を聴きながら感想やいまの自…

音楽について、ほんの少しだけ

きょうの日記(公開用)を500字くらい書いたところで、すべてを消した。自分のきょうの仕事について書こうと思ったのだけれども、寝る前にちょっとした気持ちで書くような内容ではないなと書いている途中に気づき、すべてを消した。下書きでとっておくことも…

備忘録:2023年9月17日

結論としては、「なにも書かないほうがよい」ということになる。Twitterで日々思ったことのごく一部を投稿している。けれども、それでは消化不良。当然のことで、「ごく一部しか書いていないから」。そこで昔から思っていた。ブログのほうがまだ自分の思って…

そういえばこの日は雨でした

2023年5月29日(月)、下北沢SHELTERという、いまでは『ぼっち・ざ・ろっく!』のロケ地としても有名になったライブハウスで、「湯処violencePOP」というライブイベントが開催された。前半は代代代さん、後半はDJ後藤まりこさんが出演した(評論などでは敬意…

ぼーっとしてしまっている

ウクライナとロシアおよびそれに関連する状況をニュースで追っていて、ぼーっとしてしまっている。3.11が起こる直前、わたしは大学生で、文学部に所属していて、「文学とは~」とか、「哲学的には~」とか、現実と乖離したお話をたくさんしていた(文学や哲…

後藤まりこさんの音楽がすてき

からだが動かなくなるとき、気持ちがどうにもいうことを聞いてくれないときのいくつかある対処方法のうちのひとつが、むかしから音楽を聴くことだった。なかでも、とりわけ琴線に触れるミュージシャンの方たちがいて、後藤まりこさんはそのひとり。そんな後…

8/10/2021_雑記

その考えが浅いか深いかにかかわらず、いろいろ考えてしまって結局なにもしない(できない)ということに対してどうすればよいかという選択肢の数はきっとそう多くはないんだろうけれども、じゃあ、その選択肢のなかから自分ができるものを選べばそれで済む…

6/9/2021_自殺をしなかった理由のようなもの #8(終了)

譜面台にギターのシールドを引っかけ、譜面台を背にして座る。そのときの自分がなにを考えていたか、よく覚えていない。ただただすべてを終わらせたかったのだと思う。記憶が薄れたいま、現実に忠実に書こうとすればするほど、月並みな言葉しか出てこない気…

6/8/2021_自殺をしなかった理由のようなもの #7

前回は、『クイズマジックアカデミー2』をしたいがために外出の機会が増え、プレイ料金とゲーム代を稼ぐために書店でバイトを始めたところまでを書いた。バイトは表面上はうまくいっているように思えた。基本的に誰とも口をきかない生活を送っていたため、最…

6/7/2021_自殺をしなかった理由のようなもの #6

今回で6回目となるこのシリーズは、毎回、「前回なにをどこまで書いたっけ?」ということを確認するところから始まる。こういう確認を毎回しているということ自体が、このシリーズを始めたときのわたしのモチベーションからわたし自身がどんどん遠ざかってい…

6/4/2021_自殺をしなかった理由のようなもの #5

前回は、強迫性障害(Obsessive Compulsive Disorder、以下、OCD)の話を出したところで終えた。繰り返しになるけれど、OCDについて、始めから書いてみようと思う。はじめに異変を感じたのは、高校2年の4~6月ごろ、実家のトイレの電気のスイッチを汚く感じ…

6/2/2021_自殺をしなかった理由のようなもの #4

前回は、「また、高校に入って友人から「PCの恋愛ノベルゲーム」の道を教えられたことは、わたしの非社会性を後押しした。次回はそのあたりの話を書いてみようと思う。ということで、きょうはここまで」といった文章で終わっていた。けれど、眠りにつく前の…

6/1/2021_自殺をしなかった理由のようなもの #3

ひとつ前の自分の記事をざっと見返してみた。どうやら、首を吊った話の前にはリストカットの話を、その前には強迫性障害の話を、その前には高校受験に失敗した話をする必要がある、といった遡行を繰り返しただけで終わっているようだった。また、文体も気に…

5/28/2021_自殺をしなかった理由のようなもの #2

首を吊る話の前に、時系列的に若いほうの話、リストカットの話を書いておこうと思う。妻と一緒になってから一度も腕もふくらはぎも切らなくなったけれど、切っていたときの気持ちは、吊ったときの気持ちよりかはまだ記憶として定着している。それも当然の話…

5/25/2021_自殺をしなかった理由のようなもの #1

10代の終わりごろに、首を吊ったことがある。リストカットやレッグカットは、17歳から21歳ぐらいまで続いたような気がする。首を吊ったのが17歳のときだったか、19歳のときだったか、よく覚えていない。そのときの自分がどんなふうにして首にケーブルをかけ…

5/15/2021_『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』を観て

もともと人の多いところが苦手なこともあって、わたしが映画を観にいくのはたいていその作品の上映終了時期だったりする。その傾向は、わたしの10代におけるアイデンティティの形成に大きな影響を及ぼした『新世紀エヴァンゲリオン』の完結編を前にしても変…

6/7/2019_東浩紀「テーマパークと慰霊――大連で考える」を読む

はじめに 大連中山広場と『トゥルーマン・ショー』 海昌・東方水城と「新しい自然」 テーマパークと二次創作 慰霊と二次創作 テーマパークと慰霊の交差点 複数の物語と分断 おわりに はじめに 東浩紀のエッセイ「テーマパークと慰霊――大連で考える」がとても…

Ep3_2018_6_18_スタンフォード監獄実験と『es[エス]』について

スタンフォード監獄実験が実施されたのは1971年。世界初の宇宙ステーションとなったソ連のサリュート1号が打ち上げられ、アメリカのフロリダでディズニーワールドが開園された年。大阪万博が開催され、ソルジェニーツィン(Солженицын)のノーベル文学賞受賞…

Ep2_2018_5_31_オープンワールドゲームとアメリカのドラマに流れる時間について

ダン・フォーゲルマン(Dan Fogelman)のドラマ『THIS IS US 36歳、これから(THIS IS US)』(2016-)シーズン1第5話「スーパーボウルの夜(The Game Plan)」にて、ケヴィン・ピアソン(Kevin Pearson)は自分が書いた1枚の絵を見せ、やがて来る祖父の死…

Ep1_2018_2_9_『Mr. Robot』における三分割法について

It’s happening.タイラー・ダーデン(Tyler Durden) の意志を継ぐかのように革命への第一歩を踏み出したとき、エリオット・オルダーソン(Elliot Alderson) はその言葉を頭の中で幾度も唱えた。サム・エスメイル(Sam Esmail)のドラマ『Mr. Robot』パイロ…